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風邪の症状と治療法

 「風邪(かぜ)」は、何かのウイルス感染により、咳、鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳、発熱・頭痛・全身倦怠感が生じます。

 

 原因のウイルスは200以上、95%は抗生剤の効果がないウイルス

風邪の原因微生物のほとんどはウイルス(インフルエンザ、アデノなど)です。マイコプラズマなどでは抗生物質による治療が必要になりますが、ウイルス感染には抗生物質は効果がないため不要です。ウイルスとしては「パラインフルエンザウイルス」、「ライノウイルス」、「エンテロウイルス」「アデノウイルス」などです。ウイルスが多数あるため何回も発熱などを繰り返していきますが、次第に強くなっていきます。風邪の周期は1週間程度なので、月に数回発熱することもあります。集団生活を始めて、お母さんの免疫がなくなる生後6か月になると、一緒に過ごす子供同士がいろんなウイルスを持ち寄ってしまうため、風邪ウイルスの感染を繰り返していきます。

 

 風邪の治療は、症状を和らげる薬(解熱剤、去痰剤)と体力の回復としての睡眠・栄養摂取が基本となります。ウイルス感染には抗菌薬の効果がないため、症状に合わせた効果と、リンパ球などの免疫機能をあげて自然治癒をしていくことが大事です。このため、医療職や親御さんは子供が自分の免疫力で治癒するサポートが大事です。

 20-30年前では風邪で発熱をした時には、予防のために抗生剤が多く処方されていましたが、ほとんど効果がないことが実証されました「発熱=風邪=抗生剤の内服」という考えは、現在では見直されております

 

 抗生剤が必要な感染症としては、溶連菌感染症・マイコプラズマの細菌感染が推定・検査で同定された場合です。このほか、発熱が持続して血液検査で白血球数・CRPが上昇したなどの場合であります。

 

<風邪の時になぜ薬を飲むの?>

ウイルス感染には特効薬はありません。世界中どこを探してもウイルスが原因の風邪を治すお薬は存在しません。薬を飲ませたからといって治癒するものではないということをしっかりと認識してください。薬も飲まずにどうやって治すの?と疑問に思われる方も多いでしょう。ウイルス感染によって引き起こされた症状を和らげる薬を飲みながら、自分の免疫の力で治すしか方法はありません。ウイルス感染によるものと診断して、処方するお薬には以下のようなものがあります。

 

<風邪の時に内服する薬>

アスベリン(咳を和らげる)

ムコダイン(気道の粘液の調整作用:痰切り、粘膜の正常化作用)

ムコソルバン(気道粘液の分泌促進:痰切り)

トランサミン(咽頭の炎症を抑える作用)

ビオフェルミン、ミヤBM、ビオスリー(腸の細菌バランスを安定する)

カロナール(発熱、頭痛の症状を和らげる)

などがあります。

 

 上記は症状を和らげる薬であり、薬を飲んで症状がすぐに改善しないこともあります。

様々なウイルス感染に対しては、多少症状を和らげながらも、自身の免疫により体力回復を促していきます。

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