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クループ症候群

 クループ症候群とは、声帯・喉頭の部分が感染・アレルギーなどの様々な原因で狭くなり、息を吸い込むときの喘鳴・呼吸困難や犬・オットセイが吠えたような咳をすることが特徴です。発熱を伴うこともしばしばあります。

クループ症候群の多くは3歳未満のお子さんが多く、まだ喉頭・気管の径が狭いことが原因と考えられます。症状が悪化すると、左右の鎖骨の真ん中、肋骨の間がへこむ呼吸(陥没呼吸)となり、緊急性が高まります。クループ症候群の多くは、気温・気圧が低下する夜間に多くみられます。このため、日中のうちの夜間の対策をしておくことが重要です

 

 クループ症候群の治療は、これまでは喉頭の腫れを和らげるアドネラリンという薬の吸入をしておりました。近年では、効果の持続は短時間であるため、症状が悪化した場合には、ステロイド(デカロドン、リンデロン)の内服を行うことが多いです。呼吸困難が強いときには入院となる場合もあります。

自宅でのケアとしては、加湿や水分をしっかりとること、泣かせないようにして安静を保ち、上体を高くすることも大事です。あごを少しあげると楽になります。また、冷気や乾燥、臭いは避けた方がよいでしょう。

 

・息を吸うときに喉の付け根や胸をへこませる呼吸(陥没呼吸)をしている

・顔色や唇の色が紫色などで悪い

・水を飲み込めず、よだれが出ている

・息苦しくて眠れない

こういう場合には緊急性がありますので、夜間であっても受診をしてください。

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