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アナフィラキシー
アナフィラキシーとは、全身性の急激なアレルギー反応であり、急激な皮膚の紅潮・呼吸困難を伴う命に係わることもあります。原因の食事摂取、あるいは食後の運動負荷(小麦・甲殻類)、蜂などで生じます。
症状としては、皮膚の紅潮に加えて、呼吸困難(吸気性喘鳴)、意識低下、嘔吐、下痢、腹痛などがあります
全身に蕁麻疹が出て、更に呼吸が苦しい =皮膚+呼吸器系の症状
全身に蕁麻疹が出て、顔色が悪く、気分が悪い =皮膚+循環器系の症状
全身に蕁麻疹が出て、頻回に嘔吐し、腹痛がある =皮膚+消化器系の症状
などが、診断の例となります。
アナフィラキシー症状は重篤なアレルギー症状であり、生命に危険が及ぶため、早急な対応が必要となります。この時に対応できる注射薬が「アドレナリン」を含む「エピペン」です。
エピペンは、アナフィラキシーを起こす可能性の高い患者が常備することで、アナフィラキシーを示唆する症状に早期に投与することで、医療機関へ搬送されるまでの症状悪化防止に役立ちます。これに加えてステロイドの内服・抗ヒスタミン薬も常備することがよいでしょう。
エピペンの処方は、研修・資格のある医師のみが処方でき、15kg以上でアナフィラキシーのエピソード明確にあるなど処方基準があります。エピペンは劇薬ですので、アナフィラキシーに対しては有効な薬剤でありながら、不整脈を誘発するなどの医薬品でもあります。 処方を受ける際には十分な使用方法を理解して、いざというときにご両親や学校の職員あなどが筋肉注射をスムースにできるよう、日々のトレーニングや手技を理解する必要があります。
当院でも、エピペンの処方が可能です。アレルギーの対応をぜひともご相談ください。
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