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アタマジラミ
人に感染するシラミには、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類です。お子さんの毛に感染するものがアタマジラミであり、保育園・幼稚園などで集団生活での接触を契機に感染が成立します。布団や枕・シーツ・脱衣かご・タオルの共用が感染の理由となります。アタマジラミの症状は頭皮のかゆみ、湿疹であり、頭髪にしっかりと白色の卵が付着します。くしでとかしても落ちず、成虫になると頭皮から吸血をして生存します。吸血ができないと数日で活性がなくなります。
感染の理由としてシャンプーをしないなど、不潔が理由となりません。毎日洗髪し、頭皮をきれいにしていても感染します。
アタマジラミの診断は簡単で、毛髪に付着している、3ミリ程度の成虫が動いていること、これに加えて、白色の0.5ミリ程度の白色の卵(引っ張ってもとれないこと)で診断します。
ふけと異なり、簡単に除去はできません。
こうした成虫や卵を見かけた場合、小児科・皮膚科でご相談ください。髪の毛に白く付着しているものは、卵のほかにふけであったり、毛根部の皮膚がリング状に抜けたヘアーキャストなどがありますが、これらは簡単に除去することができる点で、卵と見分けることができます。
家庭で見つけて心配である場合、小児科・皮膚科を受診してください。
治療としては、シラミ駆除医薬品であるスミスリンシャンプーを薬局で購入します(現在、こちらは処方箋医薬品として認可されておらず、処方ができません)。スミスリンは幼虫・成虫を10日使用すれば駆除ができます。あとは洗髪をくりかえし行うことで治療は可能となります。
上記の基本的な対策を徹底することが大切です。
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